『てんこぶ姫』とは、神田川県丘福市という架空の街を舞台に、妖怪として生まれ変わった女子大生『都』が、人間の道徳観と妖怪の価値観に、翻弄されているような楽しんでいるような、そんなオリジナルライトノベル(小説)です。

この物語は、サイト運営人である『るりょうりに健山』と、ネットで創作活動を行っている『MT』の二人による共同作品となっております。

合作ではなく、物語によって書き手が異なります。

注意:この作品は、人間が妖怪に食べられる『食人描写』や、『殺害』、『人間が人形に変えられる』など、過激な描写も含まれております。
したがって、R18と指定させて頂きます。
また、そういった過激な描写が不快に感じられる方は、ご覧にならないでください。



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 『もう一つの始まり』

私立聖心女子大学に通う、八夜葵 都は大学のサークル合宿を週末に控えていた。
同じサークルの友人、希美と共に楽しそう語り合う二人。
まさか合宿先へ向かう途中、あんな悲劇が待ち受けているとは、思いもよらなかった。

サイト『自己満足の果てに・・・』で、『妖魔狩人 若三毛 凛 if』第13話のエピローグとして載せた作品です。
 『魔のものの暗躍』

闇に染まりつつある柚子村の山間。
白陰、嫦娥の前に現れたムッシュ・怨獣鬼。その手が握る縄には、数人の少女たちが・・・。
殆どがムッシュの人肉料理の材料になる中、白陰は一人の少女に目をつけ、ある実験を施した。

MT氏が、『妖魔狩人 若三毛 凛 if』の外伝として書き上げた作品です。
全ては、この作品から始まりました。
 『黒紫色の放課後』

私立高校の教師、香坂橙は、荒んだクラス担任の毎日に、疲れ果てていた。
そんな橙の前に現れた、『姫』と呼ばれる少女……八夜葵都。
彼女との出会いが一服の清涼剤となったのも束の間、放課後…あの事件が起こった。

『魔のものの暗躍』を読んで感銘を受けた るりょうりにが、ダークヒロイン物の作風で挑戦した物語です。
 『蜘蛛女の噂と疑惑』

妖怪でありながら、ファッションやファンシーグッズに興味を持つ都。
もっとも、それらは全て自作であり、その材料は・・・・・
そんな時出会った女子高生、乾 幸恵。 クラスの友人から仲間外れにされていると言うが・・・。

MT氏による、てんこぶ姫二作目。人間の心か?…妖怪としての価値観か? そんな微妙な心境を、ブラックユーモア的に綴った作品です。
 『救いの糸筋』

「美しすぎるオカルトハンター」を自称するタッチーこと菅田 館。
数々の心霊スポットなどに赴き、インターネットを通じて生中継や動画アップの日々を送っている。
今回、たった数ヶ月で数々の怪事件が勃発している『Y村』へ足を運んだが・・・

MT氏による、てんこぶ姫三作目。
 『妖魔狩人 若三毛凛 if』シリーズの柚子村を舞台に、『くもの糸』を逆手にとった、ちょっとコメディーな物語。
 『水蜘蛛』

まだ一ヶ月も経っていない、あの事件。
生存者、たった一名の某大学ハンドメイドサークル部のバス事故。
その後も、大学近辺では不可解な行方不明事件が多発する。
そんな中、都は文化研究サークルの所属する、二人の女学生に出会った。

日本の夏、妖怪の夏。
マイペースなお嬢様ということで作ってきましたが、私もたまには、残虐な方も作ってみましょうかね。
といっても、死ぬのは男だけですが。
(MT氏談)
 『糸めぐり』

ある高校の体育館。 
てんこぶ姫こと都は、一人の剣道部員の少女をいつも通り毒牙にかけた。
しいて言えば、初めて知った霊能力の強い少女の味。
その後も祭りへ繰り出し、新たな少女に出会うが・・・。

この後のシリーズに繋がる、伏線色の強い作品になっています。

紐くじって、最近見かけません。
運命力とかがあると、とってもたやすく景品が当たるらしいですが、どうなんでしょうねえ。
ちなみに今回のお祭りの行方不明者は、てんこぶ姫のせいだけではありません。


登場人物
八夜葵 都(はやき みやこ)

私立聖心女子大学 教育学部1年生

自らを『てんこぶ姫』と名乗る少女。

 サークルの合宿時、ムッシュに拉致され、僅かながら霊力を備えていた事から、白陰より新たな妖樹化の実験台にされ、大蜘蛛妖怪として転生する。
 その後は白陰やムッシュ達に媚びず、自由気ままに生きている。
 一方では苦しい佳境の女性に対し、復讐代行を行ったりするが、それも優しさなのか、ただ単に自身の食欲やコレクションを満足させるためなのかは、わからない。
 通常、蒼く澄んだ瞳をしているが、妖怪としての本性が見え隠れする時は、赤く輝く。
 また、相手の瞳から、その人間の心境を色で読み取る事ができる。
希美(のぞみ)

私立聖心女子大学 教育学部1年生

都の同級生であり、サークル仲間。
一緒に合宿へ行くが・・・・
香坂 橙(こうさか ゆず)

私立高校に勤務する国語教師であり、二年生のクラス担任。
日々、生徒からの悪意ある嫌がらせに悩まされている。
深紫 和榮(こきむらさき かずえ)

橙のクラスの生徒。
クラスのリーダー的存在で、数人の仲間と共に、好き勝手振舞っている。
佐竹 幸久(さたけ ゆきひさ)

橙のクラスの生徒。
自称、和榮の彼氏。
大柄、強面で性格も凶暴。
常にナイフを持ち歩いている。
中村 光子(なかむら みつこ)

橙のクラスの生徒。
和榮とつるんでいる。
ネットや動画が趣味。
大関 武雄(おおぜき たけお)

橙のクラスの生徒。
和榮とつるんでいる。
軽い性格。
乾 幸恵(いぬい さちえ)

短い黒髪で、ちょっと活発そうな少女。
もともとあわてん坊で早とちりな性格が、悲劇を生む。

具志堅 葵(ぐしけん あおい)

長いストレートヘアーの、一見育ちがよさそうな少女。
食欲旺盛で、お菓子に目がない。
一番おいしかった
類沢 昴(るいさわ すばる)

両サイドで髪を結んだ、茶髪の少女。
一番しっかり者。
可もなく不可もなく、面白みも特徴もあまりない。
おかげでかわいくなりました
美方 氷雨(みかた ひさめ)

ポニーテールで、実は一番髪が長い少女。
ヘアバンドやヘアピンを、たまに装着している。
親は出生時に氷雨と書いて「ブリザードストーム」と読ませようとして、親族が真っ二つになりかけた。
まとめ役だけど、どこかちょっとずれている。

菅田 館(かんだ たち)

通称「美しすぎるオカルトハンター」
見栄っ張り、目立ちたがりの女性。
17歳を自称するが、20代。
名前の由来はまんまカンダタ。
不法侵入、無断撮影は当たり前の、迷惑動画投稿者。

清水川 瑠璃亜(しみずがわ るりあ)

本日の主な犠牲者。
色白で黒髪の女子大生で、都よりも学年は上。
元々水泳をしていたが、事故で歩けなくなり、水泳をやめざるを得なかった。
文化研究サークル所属。
名前の由来は人魚姫のアリエル。
大西 珊瑚(おおにし こーらる)

本日の主な傍観者。
瑠璃亜とペアを組んで、人形劇の準備をしていた。
本編後に、一応瑠璃亜と再会できた。
ただし再会したのは青い人魚と赤い人魚のぬいぐるみ。
伊達 香苗(だて かなえ)

とある高校の剣道部女子部員 主な犠牲者
知的で凛々しく、それでいて物腰柔らかで仲のいい友達は多い。
しかし剣道部なので、たっぷり汗をかくために部活後は人気が駄々下がりになる。
本人に自覚はないが、生まれながらになかなかの霊力を持っている。
そのため非常事態で覚醒し、ちょっと強くなった。
が、恐怖心によって心眼が曇ってしまった。
襲われた後もしつこく、魂がぬいぐるみに残っている。
いずれどうなることやら…。

河合 彩(かわい さい)

主な犠牲者
喧嘩別れした親友との、仲直りを願う。
復讐代行ばっかりしていたてんこぶ姫からしたら、少々物足りなかったかもしれないが、まあ別にいいらしい。
青い方。

布川 彩(ふかわ あや)

主な犠牲者
河合 彩とつまらないことで喧嘩別れした。
ちょっとレズ気味。
緑の方。
二人合わせて、布合わせということで。

おじさん

紐くじの店主
ちょっとコミカルでエッチなおじさん。
自覚はないが、蜘蛛女に目を付けられて、生き残ることができた数少ない生存者。

女の子

主な犠牲者
ちょっと霊力があって、都の作ったぬいぐるみに籠っていたてんこぶ姫の妖力に結びついた。
甘くておいしかった(てんこぶ姫談)。
母親

主な犠牲者
霊力がある家系で、息子も霊力がある。
そんな息子が持って帰ったぬいぐるみのために、犠牲となる。
豊潤でおいしかった(てんこぶ姫談)。
女将 

町の素敵な反物屋さんの店主
着物姿の麗しい女性。
都の行きつけのお店で、都のよき相談相手。
その正体は…?

白陰(びゃくいん)

中国に伝わる蛇の邪精。
年経た蛇が神通力を身につけた存在であり、美男に化けて人間の精気を吸うとされる。
都の霊力に目をつけ、妖樹化の実験台にした。
ムッシュ・怨獣鬼(おんじゅうき)

元は、人間に殺された家畜たちの怨霊の集合体が生み出した妖怪。
全ての人間を家畜にし、地上を妖怪牧場にすることを企んでいる。
都達を拉致してきた張本人。
嫦娥(じょうが)

もとは仙女だったが地上に下りた際に不死でなくなったため、夫の后ゲイが西王母からもらい受けた不死の薬を盗んで飲み、月に逃げ、蝦蟇になったと伝えられる。
てんこぶ姫と命名したのは、彼女らしい。



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